英国がEUの排出量取引制度(EU ETS)から抜けたあと、2021年1月1日に始めた制度。英国政府とスコットランド・ウェールズ・北アイルランドの政府でつくるUK ETS当局が運営し、電力・エネルギー多消費産業・航空の排出に上限(キャップ)を設けて排出枠を取引する。第1期は2021〜2030年。
ネットゼロに合わせて上限を見直し、2021〜2030年の排出枠の総量を13億6,500万から9億3,600万に、3割以上減らした。2026年7月1日からは国内の港の間の航行と、総トン数5,000トン以上の船の港での排出を対象に加えた。
廃棄物の焼却は2028年から対象に加える予定だったが、政府は2028年には行わず、新しい時期を改めて示すとしている。EUと英国は2025年5月に両制度をつなぐ交渉を始めることで合意しており、つながれば排出枠を互いに認め合うことになる。
出典: 英国政府「UK Emissions Trading Scheme (UK ETS): a policy overview」、英国政府「UK Emissions Trading Scheme scope expansion: waste」、ICAP「UK Emissions Trading Scheme (UK ETS)」