2023年12月にドバイで開かれた COP28 の成果の総称で、中心は第1回グローバル・ストックテイクの決定(1/CMA.5)である。2030年までに世界の再生可能エネルギーの設備容量を3倍にし、エネルギー効率の年間改善率の世界平均を2倍にすることへの貢献を、すべての締約国に呼びかけた。
エネルギー部門で「科学に沿って2050年までにネットゼロを達成するよう、公正で秩序ある衡平な形で化石燃料から移行する」ことも盛り込まれた。COP の決定文に化石燃料全体からの移行が書かれたのは初めてで、排出削減対策のない石炭火力の段階的削減の加速や、低炭素水素を含む低排出技術の導入加速も挙げている。
130以上の国が別に、2030年までに再エネ設備容量を少なくとも11テラワット(TW)にすることを約束した。COP28 の議長国は国際再生可能エネルギー機関(IRENA)を目標の進み具合を毎年報告する機関に指名した。IRENA の2025年の報告は、目標の達成には2025年から毎年約1,122GW の追加が必要だとした。
化石燃料からの移行は COP30 で工程表に合意できず、2026年4月24〜29日にコロンビアのサンタマルタで、コロンビアとオランダが共催し57か国が化石燃料からの移行を話し合う初の国際会議が開かれた。
出典: IRENA「Tracking COP28 outcomes: Tripling renewable power capacity by 2030」、IEA「Countries can transform the global energy sector by fully implementing the 2030 goals they agreed at COP28」(2024)、オランダ政府「Transitioning away from fossil fuels conference concludes with 5 key deliverables」(2026)