気候変動が企業の財務に与える影響を投資家に開示するための枠組みを作った組織である。2015年12月4日、主要国の金融当局でつくる金融安定理事会(FSB)が設け、マイケル・ブルームバーグ氏が議長を務めた。
2017年6月29日に公表した最終報告(TCFD提言)は、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの柱と11の推奨開示項目からなる。4つの柱は、気候関連のリスクと機会の監督体制、事業と財務計画への影響、リスクの特定・評価・管理の方法、それを測る指標と目標の開示を求めるものである。
2023年6月に国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)がTCFD提言を取り込んだIFRS S2を公表したことで役割を終えたとされ、同年10月12日の最終の状況報告をもって解散した。2024年からは企業の開示の進み具合の監視をIFRS財団が引き継いでいる。IFRS S2は、業種別の指標やカーボンクレジットの利用計画の開示などを上乗せしている。
出典: FSB「Task Force publishes recommendations on climate-related financial disclosures」(2017)、IFRS「ISSB and TCFD」、TCFD「About」