企業や組織の温室効果ガス排出量の算定と報告の方法を定めた国際的な基準である。1990年代末に米国の世界資源研究所(WRI)と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)が共同で作業を始め、2001年に中核となる「コーポレート基準」を公表した(2004年に改訂)。
排出を、自社の燃料の燃焼などによる直接排出(スコープ1)、購入した電力・熱による間接排出(スコープ2)、それ以外のサプライチェーンの排出(スコープ3)に分ける考え方を定めた。2011年にスコープ3基準と製品のライフサイクル基準を公表した。CDPに報告する企業の大半が使い、ISSBの基準なども算定でこれを参照している。
現在、基準全体の見直しが進んでいる。2025年10月にスコープ2の改定案の意見募集を始め(2026年1月末まで)、市場基準の報告に1時間ごとの一致と供給可能性の要件を加えることなどを提案した。約1,100件の意見が寄せられ、改定したスコープ2基準などは2027年末に公表する予定とされる。
出典: GHG Protocol「About Us」、GHG Protocol「GHG Protocol Opens Public Consultations on Scope 2 and Electricity Sector Consequential Accounting」(2025)、WRI「Looking Back on 15 Years of Greenhouse Gas Accounting」