気候変動の影響のうち、適応しきれずに生じる被害(損失と損害)に対応するため、途上国を支援する国際基金である。2022年の COP27(エジプト・シャルムエルシェイク)で設立が決まり、2023年の COP28 で運用の枠組みが合意された。世界銀行が資金の受託者と事務局を担い、理事会の開催国はフィリピンである。
最初の段階として、2026年までに2.5億ドルを配る「バルバドス実施方式」(BIM)が決まり、1件500万〜2,000万ドルの助成のうち少なくとも半分を小島嶼開発途上国と後発開発途上国に向ける。2025年4月の理事会の時点で、拠出の約束は7.684億ドル、払い込みは3.21億ドルだった。
最初の公募には約180件、総額約28億ドルの申請が集まった。2026年7月にマニラで開かれた理事会は、さらに1億ドルを使えるようにすることを決めたが、最初の案件の承認は12月の次の理事会に持ち越した。
出典: Climate Home News「Loss and damage fund delays first project approvals as needs dwarf resources」(2026)、FRLD 理事会「Report of the FRLD Board to COP 30 and CMA 7」(2025)