排出の多い分野で、2030年までにクリーンな技術を世界中で最も安く、使いやすく、魅力的な選択肢にすることを目指す国際的な取り組みである。2021年11月、英国グラスゴーのCOP26で英国の主導により発表され、米国・インド・中国などが支持した。
当初の対象は電力・道路交通・鉄鋼・水素・農業の5分野で、世界の排出の半分以上を占めるとされた。水素では「2030年までに再エネ由来と低炭素の水素を世界で手頃な価格で入手できるようにする」ことを掲げる。国によって支持する分野は異なり、中国は当初、水素の目標だけを支持した。その後、セメントと建物が加わった。
進み具合は毎年、IEAと国連の気候ハイレベル・チャンピオンなどがまとめる「Breakthrough Agenda Report」で点検される(2023年版まではIRENAも共同で作成)。2025年版は60か国以上が支持しているとし、分野ごとの国際協力の状況と肥料の章を加えた。
出典: IEA「Breakthrough Agenda Report 2025」(2025)、Breakthrough Agenda「Hydrogen Initiatives」、GOV.UK「COP26 Presidency Outcomes」(2021)