削減が難しい重工業や運輸で、脱炭素の技術がまだ高いうちから企業がまとまって買い手になり、初期の市場を作ることを目的とした企業連合である。2021年11月のCOP26で、世界経済フォーラム(WEF)と米国務省の気候問題担当大統領特使室が立ち上げた。
対象は鉄鋼・セメント・アルミニウム・化学・海運・航空・トラックの7分野と、直接空気回収などの炭素除去である。航空では2030年までに従来のジェット燃料の5%以上を持続可能な航空燃料(SAF)に置き換える、アルミニウムや鉄鋼では調達量の10%以上をほぼゼロ排出の製品にする、といった購入の約束を掲げる。
発足時に30余りだった参加企業は100社を超え、2030年までの購入の約束は約190億ドル分とされる。2025年9月にはスペインが14番目の政府パートナーとして加わった。鉄鋼や海運の目標は、水素還元製鉄やアンモニアなどのゼロエミッション燃料の需要にもつながるとされる。
出典: World Economic Forum「First Movers Coalition Launched to Drive Demand for Zero Carbon Tech」(2021)、World Economic Forum「Spain joins the First Movers Coalition - but what is it and what has it achieved so far?」(2025)