Journal世界の水素・持続可能性ニュース

トップ / ニュース / 海外 / 英Acorn Bioenergy、デボン州でバイオガス施設の許可を申請

海外

英Acorn Bioenergy、デボン州でバイオガス施設の許可を申請

英国デボン州で計画されたバイオガス施設について、Acorn Bioenergyが許可の申請を行ったことを伝える。

BLUE NOVA編集部

英Acorn Bioenergy、デボン州でバイオガス施設の許可を申請
写真はイメージ / 写真: Thzorro77 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons ライセンス

ENDS Waste & Bioenergy

Acorn Bioenergyは英国南西部デボン州でバイオガス施設の建設に向けた許可を申請した。バイオガス施設は有機性の廃棄物やエネルギー作物を微生物の働きで分解し、メタンを主成分とするガスを取り出す設備である。今回の申請は同社の計画を次の段階へ進める手続きに当たる。

英国で新たにバイオガス施設を建設する場合、通常は建設計画について地方自治体による計画許可が必要となる。加えて、廃棄物を原料として扱う施設では、環境規制を所管するEnvironment Agencyの環境許可を取得しなければならない。

発酵の過程で残る消化液は、窒素やリンを含むため液肥として農地で利用されることが多い。これにより化学肥料の使用量を減らす効果が期待される。一方で消化液の散布は臭気や水質への影響を生むおそれがあるため、運用管理が重要となる。

バイオガスの収入源は主に三つに分かれる。生成したガスで発電し電力を売る方法、熱を近隣の施設に供給する方法、ガスを精製して都市ガス網へ注入するバイオメタンとして販売する方法である。どの方式を採るかで設備投資と収益構造が大きく変わる。

英国では再生可能エネルギー支援制度の下で、バイオガス由来の電力や精製ガスに対する支援が設けられてきた。制度の詳細は時期により変わるため、個別案件の採算は許可後の事業計画で判断される。こうした制度上の位置づけは、事業の経済性を左右する重要な要素である。

温室効果ガスの観点では、家畜ふん尿や食品廃棄物などから大気中に放出されるメタンを回収して利用する点に意義がある。回収したメタンを燃焼させれば、化石燃料の代替として排出削減に寄与しうる。ただし削減量は原料の種類や運転方法によって異なるため、t-CO2の具体的な数値は本件からは示せない。

同種の施設では、原料の受入量や運転管理の体制が事業の安定性を左右する。原料が不足すると発電量が落ち、逆に過剰になると処理が追いつかなくなるため、年間を通じた原料確保が課題となる。

今後は申請の審査を経て許可の可否が判断され、その後に建設や運転開始の時期が決まる。許可の判断時期や施設の規模は、今後公表される情報で確認する必要がある。地域住民や周辺の農家にとっても、原料の調達や消化液の扱いは注目点となるだろう。

BLUE NOVAの見方

英国では農業分野と廃棄物処理を結びつけるバイオガス施設が、再生可能エネルギーの一つとして位置づけられてきた。今回の許可申請は、計画が認可の段階に進むかどうかを示す節目である。施設の実態は許可の内容と建設計画の詳細が明らかになってから判断できるが、廃棄物と農業の循環を組み込んだ事業として、脱炭素の観点から今後の動向を追う価値がある。

出典・詳細 ENDS Waste & Bioenergyの記事を読む

この記事は、配信元の報道をもとにBLUE NOVA編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。

この記事の用語

バイオメタン
バイオガスを精製し、メタンの濃度を高めた再生可能なガス。
バイオガス
生ごみや家畜ふん尿を微生物で発酵させてつくるメタン主体のガス。

関連ページ

「脱炭素 本」の関連商品

PR

このセクションはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイトなど)を含みます。価格と在庫はリンク先で確認してください。

楽天市場で探すAmazonで探す

関連記事

海外の一覧