Fit for 55の一つとして2023年7月25日に理事会が採択した規則(EU) 2023/1805で、2025年1月1日から適用されている。総トン数5000トン以上の船舶を対象に、EUの港に関わる航海で使うエネルギーの温室効果ガスの強度(燃料の採掘から燃焼までの排出)を、2020年の平均(1メガジュールあたり91.16グラムCO2換算)より下げることを求める。
削減率は2025年に2%、2030年に6%、2035年に14.5%、2050年に80%と段階的に上がる。燃料の種類は決めず、目標を満たす方法は船会社が選ぶ。目標を上回った船は余りを翌年に持ち越したり、複数の船をまとめて(プール)目標を守ったりできる。
再エネ由来の燃料(RFNBO。グリーン水素からつくるアンモニアやメタノールなど)の利用を促すため、2033年末までRFNBOのエネルギーを2倍に数えられる。2031年にRFNBOの比率が1%に届かなければ、2034年から2%の利用を義務づける。旅客船とコンテナ船は、2030年から対象の港で停泊中に陸上の電力などを使うことも求められる。
出典: European Commission「Decarbonising maritime transport - FuelEU Maritime」、European Commission「Questions and answers on Regulation (EU) 2023/1805」