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Green Carbon、ベトナムの低排出稲作で省当局とMOU締結
ベトナム・Gia Lai省で1,000haの実証でメタン削減と収量維持を確認し、約5万haへの拡大を目指す。
BLUE NOVA編集部

PR TIMES
Green Carbon株式会社は、2026年10月23日に、ベトナムのGia Lai省で実施した低排出稲作の実証事業でメタン排出量の削減と収量の維持を確認したと発表した。対象は1,000haの水田である。同社は国内最大規模のネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開する企業である。
同社は2026年9月11日に開かれた「2026年夏秋作の成果報告および2027年実施計画に関する関係者ワークショップ」で、Gia Lai省農業環境局(DAE)と低排出稲作の普及・拡大に向けたMOU(基本合意書)を締結した。MOUは実証の成果を踏まえたもので、今後の普及の枠組みを定める位置づけである。
目標は省の年間稲作延べ作付面積の約3割に相当する約5万haへの事業拡大である。同社はこれにより温室効果ガス排出削減とカーボンクレジット創出を進める方針を示した。
低排出稲作とは、水田で微生物がつくるメタンの排出を抑える水管理などの取り組みを指す。水田は水に覆われて嫌気状態になると有機物の分解でメタンが生じやすく、水の入れ替えや落水のタイミングを工夫することで排出を抑えられるとされる。その際、収量が落ちないことを確認することが普及の前提になる。
カーボンクレジットは、排出削減量や吸収量を売買できる単位にしたものである。削減量が第三者に認められれば、クレジットとして企業や団体が購入し、排出量の補完や取り組みの証明に使える。稲作由来の削減は農業分野のクレジットとして扱われ、事業者は農家との協力で削減量を積み上げる。
同社はネイチャーベースのクレジットを国内で展開してきた企業であり、今回の事業は海外の農業分野への広がりを示す。ベトナムは稲作が盛んな国であり、水田からのメタン削減は大きな対象となり得る。
注目点は、実際のクレジット発行の時期と、5万haへの拡大に伴う農家の参加と水管理の定着である。実証の段階から広域への展開に移る際には、削減量の測定と検証の方法が信頼性を左右する。
BLUE NOVAの見方
この発表は、水田からのメタン排出を減らす農業分野の取り組みが、ベトナムで面積ベースの事業へ広がる段階に入ったことを示す。日本企業が現地の行政機関とMOUを結び、収量を維持しながら排出削減を進める点が特徴である。メタンは二酸化炭素より温室効果の高い気体であり、稲作由来の削減は気候変動対策として意味が大きい。一方で、クレジットとして認められるには削減量の検証が欠かせず、5万haという目標の達成には農家の参加と水管理の継続が必要になる。
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- カーボンクレジット
- 排出削減量や吸収量を、売買できる単位にしたもの。
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