Journal世界の水素・持続可能性ニュース

トップ / ニュース / バイオガス・e-メタン / 鴻池組が富士宮市で国内初方式のメタン発酵プラントを運転開始した

バイオガス・e-メタン

鴻池組が富士宮市で国内初方式のメタン発酵プラントを運転開始した

鴻池組が富士宮市で国内初方式のメタン発酵プラントの運転を開始した。有機性廃棄物を発酵させてバイオガスを得る設備である。

BLUE NOVA編集部

Read in English

鴻池組が富士宮市で国内初方式のメタン発酵プラントを運転開始した
写真はイメージ / 写真: Thzorro77 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons ライセンス

Dellows News

鴻池組が静岡県富士宮市でメタン発酵プラントの運転を開始した。国内で初めて採用された方式によるプラントである。メタン発酵は、食品残さや家畜排せつ物などの有機性廃棄物を微生物が分解する過程で、メタンを主成分とするバイオガスを生み出す技術である。得られたガスは発電や熱利用に使われ、分解後に残る消化液は肥料として活用される。

事業としての収入源は主に三つある。一つ目は処理料金で、廃棄物を受け入れる際に事業者や自治体から受け取る費用である。二つ目は発電による売電収入で、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)や、市場価格に一定の割増を加えて支払うFIP制度が適用される場合、この収入が事業の安定性を左右する。三つ目は熱の販売や、消化液を肥料として販売する収入である。

コストの側では、設備の初期投資と、ポンプや攪拌機などの維持管理費が大きな比重を占める。さらに、原料を施設まで運ぶ費用や、発酵後に残る消化液の処理と運搬も運営費用に含まれる。受入量と発電量を見込みどおりに確保できるかが、収益性を分ける要因になる。

同じ種類の事例との違いとして、国内では下水汚泥や食品工場の排水を対象とした施設が多く導入されてきた。対象とする原料や方式が異なれば、前処理の要否、ガスの組成、消化液の性状も変わる。今回のプラントが国内初とされる方式である点は、他地域の廃棄物処理計画にとって参考になる。

脱炭素の観点では、メタン発酵で得たバイオガスによって化石燃料由来のエネルギーを代替すれば、その分のCO2排出を抑えられる。削減量は原料の種類、発電効率、既存燃料をどれだけ置き換えたかで変わるため、一律の数字で示すことはできない。削減効果はt-CO2単位で評価されるのが一般的である。

今後の注目点は、運転が安定して原料を計画どおり受け入れられるか、消化液の利用先をどれだけ確保できるか、そして売電や熱販売による収入が見込みどおりに立つかである。運転開始後の実績は、同様の施設を計画する自治体や事業者にとって、導入判断の重要な材料となる。

BLUE NOVAの見方

今回の運転開始は、食品残さなどの廃棄物を地域のエネルギーと肥料資源に変える仕組みが、国内で新たな方式によっても実装されることを示す。メタン発酵は、ごみ処理と再エネ生成を同時に行える点で、脱炭素と循環型社会の両方に関わる。事業性は、受け入れる原料の量と質、売電や熱販売による収入、消化液の出口を確保できるかで決まる。同様の施設を計画する自治体や事業者にとって、導入の判断材料になる案件である。

出典・詳細 Dellows Newsの記事を読む

この記事は、配信元の報道をもとにBLUE NOVA編集部が書いています。AIを記事の執筆の補助で使用しています。詳しい内容は出典の記事をご確認ください。

この記事の用語

バイオガス
生ごみや家畜ふん尿を微生物で発酵させてつくるメタン主体のガス。

関連ページ

「家庭用 生ごみ処理機」の関連商品

PR

このセクションはアフィリエイト広告(楽天アフィリエイト、Amazonアソシエイトなど)を含みます。価格と在庫はリンク先で確認してください。

楽天市場で探すAmazonで探す