ドイツ政府が2020年6月に定めた水素の国家戦略。2023年7月26日に閣議で改定され、2030年の国内の水電解の能力の目標を5GWから10GW以上に引き上げた。足りない分は輸入でまかなうとし、2024年に水素の輸入戦略もまとめた。
輸送では、連邦ネットワーク庁が2024年10月22日に全国の水素の基幹パイプライン網を承認した。長さは9,040km、費用は約189億ユーロとされ、2032年までに整える。約6割は既存の天然ガスのパイプラインを転用する。
2025年5月に発足したCDU・CSUとSPDの連立政権のもとで、連邦議会は2026年2月26日に水素加速法を可決した。水素の製造・パイプライン・輸入・貯蔵の設備を2045年まで「優越する公共の利益」とし、許認可を早める。審議の中で、CO2を回収・貯留して天然ガスから作る水素の設備も対象に加えた。
出典: ドイツ連邦議会「Fortschreibung der Nationalen Wasserstoffstrategie beraten」(2023)、ドイツ連邦議会「Bundestag beschließt das Wasserstoff-Beschleunigungsgesetz」(2026)