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バイオガス・e-メタン
豊田通商がブラジルでサトウキビ由来バイオガスを実証、経産省事業に採択
豊田通商は、ブラジルでサトウキビを原料にバイオガスをつくる実証事業を進める。経済産業省の事業に採択された。
BLUE NOVA編集部

日本経済新聞
豊田通商は、ブラジルでサトウキビを原料としたバイオガスの実証事業を行うことが、経済産業省の事業に採択されたと発表した。実証の対象は、サトウキビを使ったバイオガス製造である。
バイオガスは、生ごみや家畜ふん尿などの有機物を微生物の働きで発酵させて得られる、メタンを主成分とするガスである。都市ごみ処理場や畜産農場などで古くから利用されてきた技術である。
発酵の過程では、有機物を密閉した発酵槽に入れ、一定の温度と時間をかけて分解させる。分解の際に生じるガスを回収し、精製や脱硫などの処理を経て利用する。
サトウキビは、砂糖やエタノールの原料として栽培される作物で、搾りかすなどの副産物も発生する。ブラジルは世界有数のサトウキビ生産国であり、現地の農業資源をエネルギーに変える取り組みは、以前から関心を集めてきた。
ブラジルでは、1970年代にサトウキビ由来のエタノールを燃料として普及させる国家政策が進められた経緯がある。石油に頼るエネルギー構造を改めるため、農業由来の燃料が重要な役割を担ってきた。
バイオガスは、熱や電気として利用できるほか、精製して都市ガスと同等の成分に近づけ、既存の供給網に入れる用途もある。どの利用形態を選ぶかは、現地の需要や設備の条件によって異なる。
経済産業省の事業に採択されたことは、技術の実証段階に政府の支援が付くことを意味する。実証事業では、現地での原料の集荷や運転の安定性、製品の品質など、事業化に向けた課題を確かめることが一般的である。
バイオガスを含むバイオエネルギーは、化石燃料由来の排出を置き換える手段として、脱炭素の取り組みで位置付けが高まっている。ただし排出削減の効果は、原料の調達方法や副産物の処理によって左右される。
今後は、実証の結果と、事業化に向けた計画の具体化が焦点となる。原料の確保から製品の利用先までを一体で評価できるかどうかが、この取り組みの成否を分けるとみられる。
BLUE NOVAの見方
バイオガスは、廃棄物や農業由来の有機物をエネルギーに変える仕組みであり、脱炭素と資源循環を同時に進める手段として位置付けられている。今回の採択は、サトウキビという大規模な農業資源を海外で活用する試みが、国の支援を受けて実証段階に進むことを示す。サトウキビ由来の燃料は、ブラジルでは既に長い利用実績を持つ。実証で原料の調達や運転の安定性が確かめられれば、同種の取り組みを他地域へ広げる判断材料となる。BLUE NOVAとして注目するのは、事業の収入源と原料コストの構造が、実証を経てどこまで明らかになるかである。
出典・詳細 日本経済新聞の記事を読む
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この記事の用語
- バイオガス
- 生ごみや家畜ふん尿を微生物で発酵させてつくるメタン主体のガス。
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