海に浮かべた構造物(浮体)の上に風車を設置し、チェーンなどで海底に係留して発電する方式。海底に基礎を固定する着床式は水深50m程度までが目安とされるのに対し、浮体式はより深い海にも設置できる。
遠浅の海が少ない日本では、洋上風力を大きく伸ばす鍵とされる。長崎県五島市沖では、再エネ海域利用法に基づく国内第1号の案件として、2.1MWの風車8基(計16.8MW)の浮体式洋上風力発電所が2026年1月に商用運転を始めた。
2025年6月の法改正で、洋上風力を設置できる海域が排他的経済水域(EEZ)まで広がり、沖合の深い海での浮体式の導入が見込まれる。浮体の量産によるコストの引き下げと、港湾などのインフラ整備が課題になる。